書籍紹介:The Succulent Euphorbieae (Southern Africa).

サイト開設時にブログ機能があったので、毎日なにか写真を撮って投稿するか、と思っていたが、その役割は明らかにInstagramの方が向いており、サイトオープンと同時に廃墟と化してしまった。
毎月のバナー画像をちゃんと準備していたことが、かろうじてブログ機能を削除を思いとどまらせた。
種の紹介以外でユーフォルビアに関することを書きたくなった時に、ラフに追加していくことにする。

The Succulent Euphorbieae (Southern Africa).

著者: Alain White, R. Allen Dyer, Boyd L. Sloane
出版社:Abbey Garden Press
初版:1941年1月1日

1941年に刊行された2冊セットの書籍だ。私の家の中ではぶっちぎりに古い。
もちろん古本で、最近よく使っている海外の古本通販サイトで購入した。
状態は、1941年だからこんなもんか、悪くはない。背表紙のタイトルは消えかかり、たまにページもたまにくっつき気味。だが読めるので問題なし。そんなことより開く度に情報量の多さに驚かされる。

この書籍を買った最大の目的は、学名の原記載を読むためだ。
ネットで情報を得られることも多くなってきたが、やはり原記載以上に情報が充実していることはかなり少ない。ましてやマイナーなユーフォルビアとなればこれに縋るしかない状況も多々出てくる。

さてこの書籍、21種ものユーフォルビアがこれを原記載としている。
シンメトリカを始めとして、コリクリナやプラニセプスなど、またホリダの3種の変種 var. major、var. noorsveldensis、var. striataもここで記載されている。
もちろんその21種の紹介だけでなく、かなりの数の南アフリカのユーフォルビアが紹介されている。多分300種近く掲載されてるんじゃないか。
自生地の写真や花・種子の写真に加え、それぞれの特徴や来歴など1種1種事細かに記されており、例えばグランディコルニス(キリン冠)で6ページも割いている書籍は他にないだろう。
それに栽培方法や分類の手法、60ページにも及ぶユーフォルビア調査の歴史など、EuphorbiaLover垂涎の内容となっている。
2巻合わせて全983ページ。まだ読み始めたばかりだが、ページ数以上に読み終わるのに時間がかかりそうだ。

SAN DIEGO CACTUS&SUCCULENT SOCIETY
マニアたちの間で行き交った本が私の手元にやってきた


原記載となっている21種

Euphorbia barnardii 
Euphorbia bergii
Euphorbia colliculina
Euphorbia cylindrica
Euphorbia excelsa
Euphorbia fortuita
Euphorbia franksiae var. zuluensis
Euphorbia geminata
Euphorbia herrei
Euphorbia horrida var. major
Euphorbia horrida var. noorsveldensis
Euphorbia horrida var. striata
Euphorbia multifolia
Euphorbia nelii
Euphorbia pentops
Euphorbia planiceps
Euphorbia pseudoduseimata
Euphorbia stapelioides
Euphorbia stolonifera
Euphorbia symmetrica
Synadenium cupulare
(現在はEuphorbia cupularis)

なぜ私は斜めに写真を撮ってしまうのか
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